■機体解説
地球圏最大規模を誇るVR開発プラント「アダックス」は、自分たちがイニシアチブをとれる市場開拓を企図し、火星に目をつけていた。だが、この星には一つの重大な問題があった。VRに搭載されたVコンバータの活性を、マーズクリスタルが阻害するため、既成の第二世代型VRでは十分なパフォーマンスが得られなかったのである。そこで、彼らはクリスタルの影響下にあっても支障無く稼働する新型VRの必要性に迫られた。その結果、VOXと呼ばれる一連の機体群が開発されたが、それに先立ち、地球圏から研究用資材として大量に持ちこまれた10/80(※)を使って様々な実験が行われた。数々の試みが為される途上で生み出された10/80advは、第三世代型VRに共通して装備されるフィルター回路の運用試験用の改造機体だった。このため、火星上での稼動が可能ではあるが、あくまでテスト用なので、兵器としてのパフォーマンスは非常に低い。よって、正規ルートでの販売は見送られている。しかし、火星戦線では国際戦争公司やアダックスの管轄外の戦域が多く、そういった場所では規格外の兵器の持ちこみ等を手がける業者も少なくなく、明らかに見劣りするものを安価で売りさばく状況が途絶えることは無かった。
※:アダックスは、時代遅れの旧型機と化していた10/80の在庫を大量に抱えていた。
■武装
LW:パワー・ボムMk.2
RW:CGS type b2/e
CW:CGS type b2/e |
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